カテゴリー: 記念品

  • 観光地やショッピングモールでよく見かける「似顔絵」のブース。皆さんは描いてもらったことがありますか?

    かつての私は、「スマホで簡単に高画質な写真が撮れる時代に、わざわざお金と時間をかけて絵を描いてもらう意味なんてあるの?」と思っていました。しかし先日、家族の記念に初めてプロのアーティストに似顔絵を描いてもらい、その考えが根本から覆される強烈な気づきを得ました。

    似顔絵の本当の価値は、「顔のパーツを正確に描写すること」ではなかったのです。

    一番の驚きは、完成した自分の絵を見た時の違和感でした。「え、私って普段こんな顔で笑ってるの?」と戸惑う私に、同席していた家族は「そうそう、いつもこんな感じ!」と深く頷いたのです。

    私たちは普段、鏡や自撮り写真でしか自分の顔を見ていません。しかしそこにあるのは、無意識に「キメ顔」を作ったり、少しでも良く見せようと表情を作ったりした不自然な顔です。 一方、プロの似顔絵師は、ただ黙って顔を写し取るようなことはしませんでした。世間話を振り、私たちがリラックスして笑い合っている「自然な瞬間」を巧みに引き出し、その空気感ごとキャンバスに落とし込んでいたのです。

    つまり似顔絵とは、自分が思い込んでいる「作られた自分」ではなく、家族や友人がいつも見ている「本当のあなたの魅力」を客観的に教えてくれるツールだったのです。写真が「一瞬の造形を切り取る」ものだとしたら、似顔絵は「その人の内面や人柄をあぶり出す」ものだと言えます。

    それ以来、リビングに飾られたその絵を見るたびに、自分のコンプレックスだった目尻の深いシワや大きな口も、「周りの人からは親しみやすい愛嬌として映っているのかもしれない」と肯定できるようになりました。

    もし「写真に写る自分が好きではない」という人がいたら、ぜひ一度プロに似顔絵を描いてもらってみてください。きっと、鏡の向こうでは決して見ることのできない、自分では気づけなかった「素敵な自分の表情」に出会えるはずです。